高血圧の原因とは?
高血圧の原因はいまだにハッキリとは分かっていません。
高血圧はその原因によって、原因が分からない一次性高血圧と原因が分かる二次性高血圧に分けることができます。
原因が分かる二次性高血圧は全体の10%程度と非常に低く、残りの90%の人は原因が分かりません。
ただし、一次性高血圧において血圧を上げる要因は分かっています。
それは以下のようなことです。
・睡眠不足
・過労
・過度なストレス
・偏った食生活
・肥満
・遺伝
睡眠不足や過労、ストレスといった生活習慣が大きく関係しています。
そのため、規則正しい生活をしている人は高血圧になりにくいです。
偏った食生活や肥満も血圧を上昇させるきっかけになりますし、遺伝も高血圧を引き起こす要因です。
病気が原因で血圧が高い場合は原因が病気だとハッキリしているので、二次性高血圧に該当します。
病気が原因の場合は、その病気を治療することによって高血圧を改善できます。
高血圧の原因は自分ではなかなか分かりづらいので、血圧が高いという方は医師に相談されてください。
高血圧改善のために薬を常用するのは禁物?
薬で高血圧を改善するのは良くないといわれていますが、本当なのでしょうか?
結論からいうと本当です。
できる限り、薬に頼らずに高血圧を治した方がいいといわれています。
その理由は以下の通りです。
・頼り過ぎてしまう
・根本的な解決にはならない
・副作用がある
薬を飲むことで血圧をすぐに安定させることができるので、高血圧の方にとっては非常に頼もしい存在です。
しかし、手軽に血圧を下げられるため、一度頼ってしまうと一生薬を飲み続けることになる可能性があります。
また、あくまでも一時的な作用なので、薬を飲み続けても根本的な解決にはなりません。
高血圧そのものを治したいのであれば、薬に頼らない方がいいです。
そして、薬には副作用があります。
血圧は改善しても、その副作用に悩まされることも多いので注意しましょう。
動悸や頭痛、めまい、顔の紅潮、発疹、脱力感、倦怠感、眠気、不眠、ほてり、食欲不振、吐き気、むくみといったものが代表的な副作用です。
高血圧に伴うリスクについて
高血圧だと診断されても自覚症状が乏しいため、生活習慣を見直さない人も多いです。
しかし、それは非常に危険なことなので、高血圧だと診断された場合は早めに生活習慣を改善するようにしてください。
もし、何もせずそのまま放置すると動脈硬化を起こします。
動脈硬化とは血液の流れが悪くなる病気のことで、ますます血圧が上がりやすくなりますし、以下のような病気を併発するリスクが高くなります。
・脳梗塞
・脳出血
・くも膜下出血
・心肥大
・狭心症
・心筋梗塞
・腎障害
・糖尿病
動脈硬化がきっかけで脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳の病気を引き起こす可能性があります。
また、心肥大や狭心症、心筋梗塞といった心臓の病気の発症リスクも高くなるので注意が必要です。
この他にも腎障害や糖尿病も発症しやすくなります。
こういった命に関わる重大な合併症を招く危険があるので、高血圧を放置するのはやめてください。
早めに治療を始めるとその分、改善しやすいので、早期発見・早期治療を心がけましょう。